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「一つの中国」堅持表明=トランプ大統領、習主席と電話会談

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【2月10日 時事通信社】 トランプ米大統領は10日、 中国の 習近平国家主席と電話会談し、 中国本土と台湾は不可分とする「一つの 中国」 の 原則を堅持する考えを伝えた。
【2月10日 時事通信社】トランプ米大統領は10日、中国の習近平国家主席と電話会談し、中国本土と台湾は不可分とする「一つの中国」の原則を堅持する考えを伝えた。中国側の発表によると、トランプ氏は「私は米政府が『一つの中国』政策を進める重要性を十分に理解している」と述べた。習氏はトランプ氏の表明を称賛した上で、「『一つの中国』の原則は中米関係の政治的土台だ」と訴え、両国の協力を強化していく姿勢を強調した。 トランプ政権発足後、両首脳の電話会談は初めて。「一つの中国」の原則を経済問題との取引材料にする可能性を公言していたトランプ氏だが、「習主席の要請に基づいて」(ホワイトハウス)、同原則を尊重することに同意した。米中首脳間で原則が確認されたことで、中国側はトランプ政権との緊張を緩和し、関係立て直しを本格化させるとみられる。 習氏は「複雑な国際情勢と相次ぐ挑戦に直面し、中米が協力を強化する必要性と緊迫性はさらに増している」と述べ、貿易・投資、インフラ建設、国際問題などでの協力強化を主張。トランプ氏も「米中は協力パートナーとして共に努力し、関係を歴史的な高みに到達させることができる」と関係発展に期待を示した。また、両首脳は互いの国への訪問を招請した。 今回の電話会談は事前に予告されておらず、10日の日米首脳会談直前に急きょ設定された可能性が高い。安倍晋三首相は首脳会談で東・南シナ海をめぐる中国の動きに日米で対処する重要性を訴える考えで、中国にはトランプ氏との対話で、対米関係の緊密化を図る安倍氏の動きをけん制する思惑があるようだ。(c)時事通信社

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