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えひめ丸事故から16年 追悼式典で海の安全誓う

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愛媛県立宇和島水産高校の 実習船えひめ丸がハワイ沖で米国の 原子力潜水艦に衝突されて沈没し、 生徒ら9人が亡くなった事故から、 10日で16年となった。 ハワイでは犠牲者を追悼する式典があり、 同校の 在校生が初…
愛媛県立宇和島水産高校の実習船えひめ丸がハワイ沖で米国の原子力潜水艦に衝突されて沈没し、生徒ら9人が亡くなった事故から、10日で16年となった。ハワイでは犠牲者を追悼する式典があり、同校の在校生が初めて参加した。
県によると、ハワイ・ホノルル市のカカアコ臨海公園であった慰霊式には、犠牲者の遺族や中村時広知事ら約200人が出席。慰霊碑の前で、事故が起きた現地時間9日午後1時43分(日本時間10日午前8時43分)、全員で黙禱(もくとう)を捧げた。今年は海洋技術科2年の男子生徒4人が初めてハワイでの式典に参列し、大矢陸斗さん(17)が生徒代表としてスピーチ。「事故を忘れない、風化させない、という気持ちを胸に、世界の海の平和と安全を私たちの手で守っていく」などと話したという。
2001年2月10日、ハワイ沖を航行中の4代目えひめ丸は、急浮上してきた米海軍の原潜グリーンビルに衝突され、沈没。乗員35人のうち、実習生4人、指導教官2人、乗組員3人の計9人が犠牲になった。
宇和島市の宇和島水産高校でも10日午前に追悼式典があり、遺族や在校生ら約300人が参列した。事故が起きた午前8時43分には、海底に沈んだえひめ丸から引き揚げられた鐘を犠牲者数と同じ9回鳴らし、1分間の黙禱を捧げた。
平田好正教頭は犠牲になった9人の名前を一人ひとり読み上げた。そして、「ご遺族や関係者の方々には時間は止まったままで、深い悲しみ、生還された方々の心の傷は、どれほどの時を経ても癒えることはない。事故の記憶が薄れていくことが絶対にあってはならない」と、ハワイでの式典に出席した田上和昭校長のあいさつを代読した。(佐藤英法、宮田裕介)

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