トランプ米大統領は25日、 ホワイトハウス記者会が毎年春に開催する恒例の 夕食会に「出席しない」 とツイッターで明らかにした。 トランプ氏は政権に批判的なメディアを「偽ニュース」 と呼んで
【ワシントン＝共同】トランプ米大統領は25日、ホワイトハウス記者会が毎年春に開催する恒例の夕食会に「出席しない」とツイッターで明らかにした。トランプ氏は政権に批判的なメディアを「偽ニュース」と呼んで激しい攻撃を繰り返しており、夕食会欠席でメディアとの対立が一層先鋭化しそうだ。 夕食会には現職大統領の参加が恒例になっており、議会専門紙ヒル電子版によると、不参加は、銃撃を受けたレーガン大統領が参加を見合わせた1981年までさかのぼるという。 一方、「取材相手とのなれ合いだ」との指摘が以前からあった。メディア批判を続けるトランプ大統領が就任したことを機に、メディア側から開催中止を求める声が強まっていた。政治専門サイト「ポリティコ」は、ＣＮＮテレビやＭＳＮＢＣテレビが出席取りやめを検討していると伝えた。 記者会幹事役のロイター通信記者は声明で、夕食会には「表現の自由、独立した報道機関の重要な役割を祝福する」意味があると理解を求めた。 夕食会は1920年代に始まり、現職大統領やハリウッドの著名人が招かれてきた。今年は４月29日に開催予定。 トランプ氏は今月24日に「偽ニュースを流すメディアは国民の敵だ」と激しく非難。ホワイトハウスでは、スパイサー大統領報道官によるカメラなしの記者説明の場に、ＣＮＮテレビやニューヨーク・タイムズ紙など一部メディアの記者が参加を許可されなかった。 トランプ氏は2011年の夕食会に出席したことがある。当時のオバマ大統領は自身の出生に疑問を呈したトランプ氏に向かってジョークで反論。昨年の夕食会ではトランプ氏は出席しなかったが、オバマ氏がトランプ氏をからかい、会場の笑いを誘う場面もあった。トランプ氏がこれを根に持っている可能性もある。
