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「まず、実態をきちんと把握」 ヤマトHD山内社長

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宅配便最大手ヤマトホールディングス(HD)が進めている未払い残業代の 調査で、 一部の 支店がやり直しを求められていることがわかった。 山内雅喜・ ヤマトHD社長は21日の 朝日新聞の インタビューで、 十分な調査…
宅配便最大手ヤマトホールディングス(HD)が進めている未払い残業代の調査で、一部の支店がやり直しを求められていることがわかった。山内雅喜・ヤマトHD社長は21日の朝日新聞のインタビューで、十分な調査ができていない現状を認め、「実態をきちんと把握できないと、次の手は打てない」と述べた。
そもそもこの調査は、サービス残業が常態化している宅配現場の実態を把握するために経営陣が始めたもの。インターネット通販の荷物の急増や人手不足といった経営環境の変化を受けた経営計画見直しの一環と位置づけており、山内氏は責任をもって徹底した調査をやり抜く考えを示した。主なやりとりは次の通り。
――未払い残業代の精算を決めたことが大きな関心を集めています。なぜ、全社的な調査に乗り出したのですか。
「社員が幸せに働き、会社も成長していくには、抜本的な改革をしなければいけないと考えた。第一線の社員に負担をかける形では、社会インフラとしての宅急便を良いサービスとして維持するのは難しい。社員に本来あるべき姿で働いてもらうために決断した」
――長時間労働の是正に向けた機運が高まっていますが、サービス残業の精算までするのは異例です。
「『働き方改革を本気でやるぞ』という会社の姿勢を示すため、未払いがあればきちんと支払うと年明けに決めた。昼の休憩が取れないとの声が労働組合から寄せられ、労働基準監督署の調査でも勤務時間を記録する端末を立ち上げる前の朝の作業も出てきた。それで(サービス残業が)内在し始めているんじゃないかと気づいた。正すためには、本来あるべき姿を社員に伝えないといけない。まず実態をきちんと把握し、あるべき姿と違う部分を確定させる。調査は簡単でなく、全国で一人一人面談しながらやっている」
――未払い残業代の調査をめぐ…

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