長女(当時1歳)の 体を強く揺さぶって死亡させた男が傷害致死罪に問われた東京地裁の 裁判員裁判で、 聴覚障害があり同地裁で初めて手話通訳を使って裁判員を務めた40代の 会社員、 柴田正明さんが6日、 判決後に記者会見した。 手話を使って「参加してうれしい。 判決まで悩み、 時が長く感じた」 と話した。
長女(当時1歳)の体を強く揺さぶって死亡させた男が傷害致死罪に問われた東京地裁の裁判員裁判で、聴覚障害があり同地裁で初めて手話通訳を使って裁判員を務めた40代の会社員、柴田正明さんが6日、判決後に記者会見した。手話を使って「参加してうれしい。判決まで悩み、時が長く感じた」と話した。
東京地裁で裁判員が手話通訳を使うのは初めて。地裁が依頼した通訳者3人が柴田さんの正面に交代で座り、発言を手話で伝えた。
柴田さんは会見で「選任まで不安もあったが、地裁が手話通訳を用意してくれて参加を決めた」と説明。「被告の表情と通訳を交互に見るのが忙しかった」と振り返った。
最高裁によると、昨年までの全国の裁判員と補充裁判員で、聴覚障害を理由に手話通訳を使ったのは8人いる。また、発言内容をパソコンで入力してモニターに映し出すなどの「要約筆記」の利用者も7人いた。【近松仁太郎】
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