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トランプ大統領:「米国第一主義」再度強調 初の議会演説

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演説の テーマは「アメリカンスピリットの 復活」 【ワシントン西田進一郎】 トランプ米大統領は2月28日午後9時(日本時間1日午前11時)過ぎから、 連邦議会の 上下両院合同会議で就任後初となる議会向けの 演説を始めた。 「米国第一主義」 に基づき、 国内雇用の 拡大や減税などを通した企業活動の 活発化を促す経済政策を強調。 国防費増加による軍の 再建や国境警備の 強化などを通して不法移民対策やテロを防ぐ決意などを表明する。
【ワシントン西田進一郎】トランプ米大統領は2月28日午後9時(日本時間1日午前11時)過ぎから、連邦議会の上下両院合同会議で就任後初となる議会向けの演説を始めた。「米国第一主義」に基づき、国内雇用の拡大や減税などを通した企業活動の活発化を促す経済政策を強調。国防費増加による軍の再建や国境警備の強化などを通して不法移民対策やテロを防ぐ決意などを表明する。
「小さな思考の時は終わりだ」「ささいな争いは過去のものだ」「我々は夢を共有する勇気を持つ必要がある」。ホワイトハウスが事前に公表した演説概要によると、トランプ氏は演説で何度も国民に結束を訴え、米国の「明るい未来」を強調。
1月20日に就任したトランプ氏にとって、今回の議会演説は政治や経済、外交・安全保障などの基本方針や重要政策を説明する一般教書演説に代わるものだ。トランプ氏は、就任後約40日間を振り返ったうえで、今後立法化によって実現を目指す優先課題を示し、与党・共和党が上下両院の多数を占める議会に協力を呼びかける。
演説のテーマは「アメリカンスピリット(米国の精神)の復活」。サラ・サンダース副報道官は28日、記者団に「全ての米国人について話す」と説明し、国民に結束を呼びかける演説になるとの見通しを示した。ホワイトハウス高官によると「経済機会の拡大」と「米国民の保護」が二つの柱という。
トランプ氏は、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)からの離脱や大手自動車メーカーなど国内製造業との直接対話を通じた国内雇用の維持・創出などを自身の「実績」として強調。大規模なインフラ投資や税制改革、オバマ前政権の看板政策である「医療保険制度改革」(オバマケア)の廃止と代替案導入などの方向性を示す見通しだ。
また、軍を再建するため国防費を大幅に増加させることやメキシコとの国境沿いに壁を建設したり法執行を強化したりして移民対策を強化することなどを重要課題として訴え、予算措置を念頭に議会に協力を呼びかけるとみられる。さらに、過激派組織「イスラム国」(IS)掃討を加速化させる考えを強調する。
トランプ氏は演説に先立って放映されたFOXニュースのインタビューで、政権に対する自身の評価について「実際にやってきたことで言えばA評価だ」と誇った。ただ、「(国民にうまく)メッセージを送れたかということで言えば、CかCプラス」とも述べた。トランプ氏の支持率は2月下旬に行われた主要世論調査のほとんどで30%台後半から40%台にとどまり、不支持率が支持率を上回っている。全米にテレビ中継される注目の演説を、反転攻勢のきっかけにしたい考えだ。

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