千葉県我孫子市北新田の 排水路にかかる橋の 下で同県松戸市立六実(むつみ)第二小3年、 レェ・ ティ・ ニャット・ リンさん(9)=同市=が遺体で見つかった事件で、 現場には争ったような跡がなかったことが捜査関係者への 取材で分かった。 県警捜査本部は、 リンさんが別の 場所で殺害された後、 車などで排水路脇に運ばれて遺棄された可能性が高いとみて調べている。
千葉県我孫子市北新田の排水路にかかる橋の下で同県松戸市立六実(むつみ)第二小3年、レェ・ティ・ニャット・リンさん(9)=同市=が遺体で見つかった事件で、現場には争ったような跡がなかったことが捜査関係者への取材で分かった。県警捜査本部は、リンさんが別の場所で殺害された後、車などで排水路脇に運ばれて遺棄された可能性が高いとみて調べている。
リンさんは26日午前6時45分ごろ、橋の下の草むらで体の左側を下にして倒れている状態で見つかった。行方不明になった時は灰色のパーカを着て黄色い学童帽をかぶり、赤いランドセルを背負っていたが、発見時は衣服や靴を身に着けていなかった。付近から衣類やランドセルなどは見つかっていない。
捜査関係者によると、リンさんが倒れていた場所は地面から橋桁までの高さが1メートルほどしかなく、周囲の草むらや地面などには争ってできたような跡や荒れた様子はなかったという。現場は国道6号や住宅から離れた利根川の近くで、一帯には水田が広がっている。
リンさんは24日午前8時ごろ、修了式に出席するため自宅を出た。しかし登校しなかったため同8時半ごろ学校が父親に連絡。父親が松戸東署に捜索願を出した。
リンさんの自宅から小学校までは直線距離で約600メートルだが、通学路を歩くと約1キロあり、小学生の足では15分程度かかるという。リンさんは通学の途中に連れ去られたとみられ、県警は殺人・死体遺棄事件として調べている。【斎藤文太郎、信田真由美】