ロンドン中心部の 英国会議事堂とその 周辺で4人が死亡した22日の テロ事件で、 実行犯として現場で射殺されたカリド・ マスード容疑者(52)の 人物像が謎を深めている。 同容疑者は英国生まれだが、 複数の 名前を持…
ロンドン中心部の英国会議事堂とその周辺で4人が死亡した22日のテロ事件で、実行犯として現場で射殺されたカリド・マスード容疑者(52)の人物像が謎を深めている。同容疑者は英国生まれだが、複数の名前を持って国内を転々としていたとみられる。イスラム教に改宗した時期や過激思想に傾倒した経緯、事件までの足取りは分かっていない。
ロンドン警視庁は24日、マスード容疑者の生まれたときの名前は「エイドリアン・ラッセル・アジャオ」だったと発表した。エイドリアンは英国風の名前だ。英メディアは「エルムス」という名字を名乗ったこともあると報じている。
同庁などによると、マスード容疑者は1964年にロンドンにもほど近い英南部ケント州で生まれ、南東部イーストサセックス州で子ども時代を過ごした。10代後半だった83年に器物損壊罪で有罪判決を受けたのが最初の犯罪歴で、その後2003年までの間に刑務所に服役したこともある。
英政府によると、数年前に英当局の過激派の捜査で関係者として浮上したことがあったが、テロ関連の犯罪歴はなく、その後は捜査対象から外れていた。当局は今回の事件が起きるまで同容疑者をさほど危険視していなかったようだ。
犯行直前まで住んでいた場所は明らかにされていない。捜査当局は現住所を「英中西部」と発表。事件後、中部バーミンガムでは複数の場所で捜索が行われた。英メディアは、このうち1カ所はマスード容疑者が昨年12月ごろまで約7カ月住んでいた家だとする。
マスード容疑者の妻と3人の子…
国内を転々、複数の名前使用? 英テロ実行犯、深まる謎
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