学校法人「森友学園」 （大阪市）に国有地を格安で払い下げた問題で、 財務省の 佐川宣寿理財局長は３日の 参院予算委員会で、 売却価格を当初非公開としたの は、 風評被害が出るの を懸念した同学園側からの 要請だと説明した。 民進党の 舟山康江氏への 答弁。 〔写真特集〕「森友学園」 に
参院予算委員会で話をする財務省の佐川宣寿理財局長（左）＝３日午後、国会内
学校法人「森友学園」（大阪市）に国有地を格安で払い下げた問題で、財務省の佐川宣寿理財局長は３日の参院予算委員会で、売却価格を当初非公開としたのは、風評被害が出るのを懸念した同学園側からの要請だと説明した。民進党の舟山康江氏への答弁。 〔写真特集〕「森友学園」に払い下げられた国有地～建設進む小学校～
佐川局長によると、学園側が「埋設ごみの存在が周知され、（建設中の）小学校入学児童の保護者らへの風評リスクが懸念される」と非公開を要請。売却価格をめぐっては、豊中市議らによる情報公開請求に対し、国は当初非開示としていたが、先月公開した。 同学園の籠池泰典理事長が昨年３月中旬に東京都内で財務省理財局国有財産審理室長と面会したことに関し、佐川局長は「３月１１日に新たな埋設ごみが見つかり、先方から『開校に間に合わないから何とかしてほしい』と面会申し込みがあった」と説明。その後、両者が財務省内で会ったと明かした。 社民党の福島瑞穂副党首は「新たにごみが出たから安くしてと言われたのではないか」と追及したが、佐川局長は「学校建設工事に差し障りがあるので新たな埋設物に対処してほしいというだけで、それ以外の話はない」と否定した。 一方、安倍晋三首相夫人の昭恵さんが、学園が運営する塚本幼稚園（大阪市）で２０１５年９月に講演した際、政府職員が同行していたことが３日の衆院国土交通委員会で明らかになった。民進党の玉木雄一郎氏の質問に土生栄二内閣審議官が答えた。（2017/03/03-18:41）
