中国政府は、 ことし３か月間に北朝鮮から輸入した石炭の 量が、 去年の 同じ時期に比べて半減したと公表し、 国連安全保障理事会の 決議に基づく制裁を着実…
中国政府は、ことし３か月間に北朝鮮から輸入した石炭の量が、去年の同じ時期に比べて半減したと公表し、国連安全保障理事会の決議に基づく制裁を着実に履行している姿勢を強調しました。 これは１３日、中国税関総署の黄頌平報道官が記者会見で明らかにしたものです。 それによりますと、ことし１月から３月までの３か月間に中国が北朝鮮から輸入した石炭の量は２６７万８０００トンで、去年の同じ時期と比べて５１．６％減少したとしています。 国連安保理は去年１１月、北朝鮮に対する新たな制裁決議を採択し、各国が北朝鮮から輸入できる石炭について、輸入量で７５０万トンか、輸入額で４億ドルを上限としました。 一方、中国はことし２月、北朝鮮からのことしの石炭輸入額が安保理決議の上限に近づいたとして、ことしいっぱい、北朝鮮からの石炭の輸入を停止すると発表していました。 会見で黄報道官は「石炭はことし２月１８日までに北朝鮮から輸入したもので、それ以降はない。国連安保理決議などに基づき、北朝鮮からの輸入禁止措置を実施している」と述べました。 石炭は北朝鮮から中国への主要な輸出品で、国際社会がその動向を注視する中での今回の公表は、中国として制裁を着実に履行している姿勢を強調した形です。
