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恩田陸さん「蜜蜂と遠雷」 直木賞とダブル受賞

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2017年本屋大賞(同賞実行委員会主催)に恩田陸さん「蜜蜂と遠雷」 (幻冬舎)が決まったと11日、 発表された。 すでに恩田さんは同作で今年1月に発表された直木賞を受賞。 さらに第2回、 05年の 「夜の ピクニック」 に次ぐ2度目の 本屋大賞と、 二重の ダブル受賞というかつてない結果となった。 また、 第6回翻訳小説部門1位にはトーン・ テレヘンさん著、 長山さきさん訳「ハリネズミの 願い」 (新潮社)が選ばれた。
2017年本屋大賞(同賞実行委員会主催)に恩田陸さん「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)が決まったと11日、発表された。すでに恩田さんは同作で今年1月に発表された直木賞を受賞。さらに第2回、05年の「夜のピクニック」に次ぐ2度目の本屋大賞と、二重のダブル受賞というかつてない結果となった。また、第6回翻訳小説部門1位にはトーン・テレヘンさん著、長山さきさん訳「ハリネズミの願い」(新潮社)が選ばれた。
恩田さんは「盆と正月が一緒に来たとはこういうことか」と笑顔を見せた。この日は自身が選考委員を務める吉川英治文学新人賞の贈呈式があり、そこで選考のあいさつを述べてから駆けつけた。12年たち再び手にして、「えとが一巡りしてまたもらったのは書き手としてうれしいし、誇りです」。ホラー、ファンタジー、SFと多彩な作風。前回に次いで今回も現実社会に材を取った小説。「さらに芸域を広げて、いろいろな面白さを追求していきたい」と抱負を語った。
本屋大賞は04年、書店員が一番売りたい本を投票で選ぶ賞として創設され、14回目を迎えた。リリー・フランキーさんの「東京タワー」(06年)、伊坂幸太郎さんの「ゴールデン・スランバー」(08年)など受賞作は映像化もされて大ヒット。直木賞に対するアンチテーゼとしてスタートしたが、今回、初めて同賞と同じ作品が選ばれ、エポックメーキングな結果となった。独自性を疑問視する声もあるが、実行委員会の浜本茂理事長は「当初の想定より売れる賞に育ち、アンチテーゼが薄れてきた。直木賞と並び立つ賞になったと思う」と語る。14年の時間が責任と誇りを育み、変質をもたらしたといえる。【内藤麻里子】
■過去の本屋大賞受賞作
第1回(2004年)小川洋子「博士の愛した数式」(新潮社)
第2回(05年)恩田陸「夜のピクニック」(新潮社)
第3回(06年)リリー・フランキー「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」(扶桑社)
第4回(07年)佐藤多佳子「一瞬の風になれ」(講談社)
第5回(08年)伊坂幸太郎「ゴールデンスランバー」(新潮社)
第6回(09年)湊かなえ「告白」(双葉社)
第7回(10年)冲方丁「天地明察」(角川書店)
第8回(11年)東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」(小学館)
第9回(12年)三浦しをん「舟を編む」(光文社)
第10回(13年)百田尚樹「海賊とよばれた男」(講談社)
第11回(14年)和田竜「村上海賊の娘」(新潮社)
第12回(15年)上橋菜穂子「鹿の王」(KADOKAWA)
第13回(16年)宮下奈都「羊と鋼の森」(文芸春秋)
第14回(17年)恩田陸「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)

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