【ブリュッセル時事】 北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）は３１日、 ブリュッセルで外相理事会を開いた。 理事会にはティラーソン米国務長官が初めて出席し、 国防費支出を国内総生産（ＧＤＰ）の ２％以上に引き上げる目標を早期に達成するよう加盟国に求めた。 ティラーソン長官は「（
【ブリュッセル時事】北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）は３１日、ブリュッセルで外相理事会を開いた。理事会にはティラーソン米国務長官が初めて出席し、国防費支出を国内総生産（ＧＤＰ）の２％以上に引き上げる目標を早期に達成するよう加盟国に求めた。
ティラーソン長官は「（トランプ米大統領が出席する）５月のＮＡＴＯ首脳会議では、全加盟国が年末までに目標を達成するか、達成に向けた明確な計画を策定するかで合意することを目標とすべきだ」と発言。ストルテンベルグ事務総長は理事会後の記者会見で、米国の要求を受け、目標達成に向けた「加盟国ごとの計画」の策定を検討していると明らかにした。
理事会はこのほか、過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）との戦いなど、テロ対策におけるＮＡＴＯの役割について協議。シリアやイラクでのＩＳ掃討作戦では、ＮＡＴＯの関与はイラク兵訓練など限定的なレベルにとどまっており、ティラーソン長官はＮＡＴＯの役割強化を要求した。
理事会は当初、４月５、６両日に予定されていたが、ティラーソン長官が米中首脳会談の日程を優先したため、前倒しで開催された。（2017/04/01-00:37）
