東京都杉並区の 住宅の 床下で、 この 家に住む上田美恵子さん（６２）の 遺体が見つかった事件で、 警視庁捜査１課は１５日、 上田さん方に出入りしていた埼玉県鶴ケ島市に住む元工務店勤務の 男（５２）を死体遺棄容疑で逮捕した。 同課は上田さんが死亡した経緯についても追及する。
東京都杉並区の住宅の床下で、この家に住む上田美恵子さん（６２）の遺体が見つかった事件で、警視庁捜査１課は１５日、上田さん方に出入りしていた埼玉県鶴ケ島市に住む元工務店勤務の男（５２）を死体遺棄容疑で逮捕した。同課は上田さんが死亡した経緯についても追及する。
捜査関係者によると、男は今年１月中旬ごろ、杉並区清水３の上田さん方の台所床下に、上田さんの遺体を遺棄した疑いが持たれている。
上田さんの遺体は今月９日、台所の床下で見つかった。顔や両手足が粘着テープで巻かれており、左胸には複数の刺し傷があった。司法解剖の結果、死後数カ月が経過しており、死因は胸を刃物で刺された失血や首を絞められた窒息などとみられている。遺体のそばで凶器とみられる包丁が見つかっている。
遺体は床下収納のケースを外して隠したとみられている。室内に荒らされた形跡はなく、玄関や窓は全て施錠されていた。
上田さんは１人暮らしで、親から相続した杉並区の実家と、練馬区にあるマンションとの間を行き来していた。上田さんの知人男性が今年１月１１日、上田さんのメールアドレスから同１２日の懇親会に出席するというメールを受け取ったが上田さんは欠席しており、同課はこの時期に事件に巻き込まれた可能性があるとみている。
上田さんは１月に行方不明になり、姉が２月に警視庁に行方不明届を出していた。今月９日に姉らが住宅を再度訪問し、床下に人が倒れているのを見つけて１１０番していた。【深津誠、春増翔太、山本佳孝】
