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露地下鉄爆発:単独犯、別の駅と同時爆破狙った可能性も

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【モスクワ杉尾直哉】 ロシア北西部の サンクトペテルブルク中心部で3日に走行中の 地下鉄車両が爆発した事件で、 インタファクス通信によると、 治安当局筋は3日、 「自爆テロ」 の 可能性があると指摘し、 容疑者として「23歳の 中央アジア出身の 男」 が浮上していることを明らかにした。 単独で実行したとみられ、 治安当局はイスラム過激派との 関係を調べている。 また、 別の 駅でも爆発物が見つかったことから、 同時爆破を狙った可能性がある。
【モスクワ杉尾直哉】ロシア北西部のサンクトペテルブルク中心部で3日に走行中の地下鉄車両が爆発した事件で、インタファクス通信によると、治安当局筋は3日、「自爆テロ」の可能性があると指摘し、容疑者として「23歳の中央アジア出身の男」が浮上していることを明らかにした。単独で実行したとみられ、治安当局はイスラム過激派との関係を調べている。また、別の駅でも爆発物が見つかったことから、同時爆破を狙った可能性がある。
露政府の国家テロ対策委員会によると、死者は少なくとも乗客ら11人に達した。子供を含む45人以上が負傷したという。
爆発が起きたのは、地下鉄センナヤ広場駅と工科大学駅の間。ここから東に約2キロの蜂起広場駅でも、消火器に見せかけた不発の爆発物が見つかった。容疑者の男はまず、蜂起広場駅で爆発物を仕掛けた後、地下鉄に乗り、バックパックに入れて持ち込んだ爆発物を起爆させた疑いがある。
いずれの爆発物にも、殺傷能力を高めるためにボルトやナットなどの金属片が仕込まれていた。また、地下鉄で爆発した爆発物の威力はTNT火薬で200グラム相当だったが、蜂起広場駅の爆発物は1キロ相当で、治安当局者は「より大きな攻撃を狙った可能性がある」と指摘した。
ロシア通信は、治安当局者の話として「テロの容疑者が、ロシアに存在するイスラム過激派グループと密に連絡を取っていた」と述べた。またタス通信は、容疑者がシリアの武装勢力と関係があったという治安当局者の話を伝えた。いずれもどのグループかは言及していないが、治安当局は過激派組織「イスラム国」(IS)との関連も含め、背景を捜査している模様だ。
プーチン大統領は2015年9月、IS掃討目的でシリアでの空爆作戦を開始。これに対し、ISは「ロシアへの復讐(ふくしゅう)」を訴えていた。ロシア第2の都市のサンクトペテルブルクはプーチン大統領の出身地。プーチン氏はこの日、現地を訪問中だった。
爆発後、サンクトペテルブルクの地下鉄の運行は全面停止されたが、3日夜に一部が再開された。

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