8日の 東京外国為替市場で円相場は10日続落した。 17時時点は1ドル=112円55~58銭と、 前営業日である2日の 17時時点に比べ39銭の 円安・ ドル高だった。 10日続落は2012年2月に17日続落して
8日の東京外国為替市場で円相場は10日続落した。17時時点は1ドル=112円55~58銭と、前営業日である2日の17時時点に比べ39銭の円安・ドル高だった。10日続落は2012年2月に17日続落して以来の長期続落記録となる。7日のフランス大統領選で独立系中道候補のマクロン氏が圧勝し、欧州の政治リスクが薄れたとの見方から円安・ユーロ高が進行。円売り・ドル買いに波及した。オセアニアの取引時間帯に当たる日本時間の早朝4時すぎには113円14銭近辺と3月17日以来、約1カ月半ぶりの安値を付けた。 夕刻にかけて円は底堅く推移した。「仏大統領選の結果判明をもって新規の取引材料は出尽くした」との受け止めなどから利益確定の円買いが入り、円の下値を支えた。日経平均株価の大幅高については「投資家のリスク選好姿勢を高めるもので『低リスク』の円の売り材料」との解釈があった半面、「早朝の円安・ユーロ高やドル高の進行時に既に織り込まれていた」との声も多かった。このため株高が円売りに拍車をかける展開にはならなかった。 9~17時の円の高値は1ドル=112円52銭近辺、安値は112円88銭近辺で値幅(安値と高値の差)は36銭程度だった。 円は対ユーロでは3日続落した。17時時点は1ユーロ=123円30~34銭と前営業日17時時点に比べ96銭の円安・ユーロ高だった。日本時間早朝4時すぎに124円台後半と約1年ぶりの安値を付けた。 ユーロは対ドルで3日続伸した。17時時点は1ユーロ=1.0955~58ドルと同0.0048ドルのユーロ高・ドル安だった。日本時間早朝5時30分ごろに1.1024ドル近辺と昨年11月9日以来、約半年ぶりの高値を付けた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕