任期満了に伴う茨城県知事選が27日投開票され、 無所属新人で元IT企業役員の 大井川和彦氏(53)=自民、 公明推薦=が、 現職知事で最多の 7選を目指した橋本昌氏(71)、 新人でNPO法人理事長の 鶴田真子美氏(52)=共産推薦=の 無所属2氏を破り、 初当選を果たした。
任期満了に伴う茨城県知事選が27日投開票され、無所属新人で元IT企業役員の大井川和彦氏(53)=自民、公明推薦=が、現職知事で最多の7選を目指した橋本昌氏(71)、新人でNPO法人理事長の鶴田真子美氏(52)=共産推薦=の無所属2氏を破り、初当選を果たした。投票率は43.48%で、前回(31.74%)を大幅に上回った。
安倍首相、衆院3補選「全勝を」=茨城知事選も追い込み指示
大井川氏と県医師連盟、県農政連などが推薦する橋本氏が対決する保守分裂選挙で、内閣改造後初の大型地方選として注目を集めた。自民党は幹部を応援演説に投入するなど総力戦で臨み、東京都議選や仙台市長選に続く敗北を免れた。安倍政権の行方を占う10月22日投開票の衆院3補選に向け、弾みを付けた。 選挙戦では多選や、日本原子力発電東海第2原発(東海村)の再稼働の是非が争点となった。 大井川氏は県政の刷新を訴え、多選禁止条例の制定を公約。経済産業官僚や企業役員の経験を生かし、インターネットメディアを駆使した県産品や観光の情報発信強化を唱え、支持を広げた。 原発再稼働については、大井川氏は「県民の意向を重視する」として態度を明確にしなかった。橋本氏は反対し、鶴田氏は廃炉を主張した。 橋本氏は「県民党」を掲げ、「中央の介入・支配にノー」と安倍政権批判を展開。推薦を得た県内各種団体の組織を固めつつ、6期24年の実績もアピールしたが及ばなかった。鶴田氏は支持を広げられなかった。 ◇茨城県知事選当選者略歴 大井川 和彦氏(おおいがわ・かずひこ)東大法卒。88年通商産業省(現経済産業省)に入り、商務流通政策グループ政策調整官補佐などを経て03年マイクロソフトアジア執行役員。16年ドワンゴ取締役に就任。53歳。茨城県出身。当選1回。 ◇茨城県知事選開票結果 当 497,361 大井川和彦 無新 427,743 橋本 昌 無現 122,013 鶴田真子美 無新 =確定得票= (2017/08/28-00: 04) 関連ニュース
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