強い勢力の 台風5号は、 6日朝には勢力を維持したまま九州に接近し、 上陸するおそれがある。 気象庁は土砂災害や河川の 氾濫(はんらん)に警戒するよう呼びかけている。 九州南部や奄美地方では5日、 大荒れの 天気に…
強い勢力の台風5号は、6日朝には勢力を維持したまま九州に接近し、上陸するおそれがある。気象庁は土砂災害や河川の氾濫(はんらん)に警戒するよう呼びかけている。九州南部や奄美地方では5日、大荒れの天気になり、鹿児島県で2人が死亡した。 気象庁によると、台風は5日午後10時現在、屋久島の西南西約40キロでほとんど停滞している。中心気圧は970ヘクトパスカル。中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートル。降り始めから5日午後4時までの総雨量は同県奄美市で589ミリ、同県瀬戸内町で439ミリ。 瀬戸内町では記録的な大雨となり、町は全域に避難指示を出した。同県屋久島町では強風にあおられて転倒した男性(67)が死亡。同県南種子町の港では漁業男性(84)が遺体で見つかった。鹿児島市や同県日置市では強風で転落するなどした男女6人が重軽傷を負った。 6日も台風の動きは遅く、雨や風の影響が長く続く見込み。7日午前0時までの24時間に予想される雨量は多いところで、九州南部で600ミリ、九州北部と奄美地方で400ミリ、四国で300ミリ。局地的には1時間80ミリ以上の猛烈な雨が降るところがある。