九州北部豪雨で被害を受け、 校舎が使えなくなっている福岡県朝倉市の 小学校では、 夏休み期間中の 登校日の 4日、 児童たちが隣の 小学校に登校し、 健康状…
九州北部豪雨で被害を受け、校舎が使えなくなっている福岡県朝倉市の小学校では、夏休み期間中の登校日の4日、児童たちが隣の小学校に登校し、健康状態の聞き取りなどを受けました。 朝倉市杷木地区にある松末小学校は今回の豪雨で土砂や流木が流れ込むなどして校舎が使えない状態になっています。 夏休み期間中の登校日の4日は、校舎の一部を間借りしている隣の杷木小学校で授業が行われ、全校児童27人全員が登校しました。児童たちは授業が始まるまで校庭に出て遊具などで元気いっぱいに遊び、クラスメートとの再会を楽しんでいました。 教室では児童から健康状態の聞き取りが行われ、担当の教諭から眠れないことがあるかや食欲があるかなどを聞かれていました。 続いて平和学習の授業が行われ、今回の豪雨で亡くなった人や戦争で犠牲になった人たちに1分間の黙とうをささげました。授業では、戦時中に空襲で焼け野原になった町の広場が、戦後徐々に復興していく様子を描いた絵本の読み聞かせが行われ、児童たちは真剣な表情で聞き入っていました。 教諭が「昔の人たちは何年もかけて一生懸命に町を立て直していきました。もし自分たちだったら何をしようと思いますか」と問いかけると、児童たちは「暮らしていくために水やごはんを集める」「協力して家を建てる」などと意見を出していました。 松末小学校の塚本成光校長は「子どもたち全員が元気に登校してくれて本当によかった。豪雨災害で精神的にショックを受けている面もあると思うので引き続き様子を見守りたい。大変な中ですが、子どもたちにはふだんどおりの楽しい夏休みを過ごしてもらいたい」と話していました。