北朝鮮は9日、 建国記念日を迎え、 「ICBM=大陸間弾道ミサイルに搭載する水爆の 実験」 と称して強行した6回目の 核実験を重ねて誇示すると見られ、 …
北朝鮮は9日、建国記念日を迎え、「ICBM=大陸間弾道ミサイルに搭載する水爆の実験」と称して強行した6回目の核実験を重ねて誇示すると見られ、記念日当日に合わせた弾道ミサイルの発射など追加の挑発に、各国は警戒を強めています。 北朝鮮では、9日が69回目の建国記念日に当たり、各地で祝賀行事が開かれる見通しで、今月3日に強行した6回目の核実験を、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の業績として重ねて誇示すると見られます。 国営テレビは8日、今月6日に今回の核実験を祝って首都ピョンヤンで開かれた、10万人規模の大会のもようを繰り返し放送するなど、祝賀ムードを盛り上げていますが、去年は建国記念日の前日だった中央報告大会の開催には触れていません。 北朝鮮は去年9月、米韓合同軍事演習が終了した3日後に、中距離弾道ミサイル3発を発射し日本の排他的経済水域に落下させたのに続いて、建国記念日の当日、5回目の核実験に踏み切りました。 ことしも、北朝鮮は、米韓の演習が終了して3日後に、6回目の核実験を強行しており、2年連続での建国記念日当日に合わせた追加の挑発に、各国は警戒を強めています。 具体的には、先の核実験を「ICBM=大陸間弾道ミサイルに搭載する水爆の実験」と称していることから、ICBM級の「火星14型」の発射のほか、固体燃料を使った新型のSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルや、アメリカ・グアム島の周辺に落とす計画を明らかにしている新型の中距離弾道ミサイル「火星12型」の発射などの可能性が取り沙汰されています。 また、キム委員長は「今後、太平洋を目標として弾道ミサイルの発射訓練を多く実施すべきだ」と述べているため、角度をつけて高く打ち上げ日本海に落とす「ロフテッド軌道」ではなく、通常の角度で発射して遠くに飛ばし太平洋に落下させるおそれがあり、その場合、ミサイルが再び日本の上空を越えていくことも予想されます。