子どもが亡くなる病気として最も多い小児がんの 患者の 家族が、 同じような経験をしている人たちを支援するための 研修会が、 東京都内で開かれました。
子どもが亡くなる病気として最も多い小児がんの患者の家族が、同じような経験をしている人たちを支援するための研修会が、東京都内で開かれました。 小児がんは、国内で毎年2500人前後の子どもがかかるがんですが、大人のがんに比べて患者が少なく、十分な支援体制がありません。 このため研修会は、同じような経験をした患者の家族どうしで支え合おうと開かれたもので、全国から患者の家族や子どもを亡くした親などおよそ20人が参加し、専門家の講義を聞いたり、グループワークを行ったりしました。 このうち、患者の家族が相談に来たことを想定して行われたグループワークでは、向き合って座るのではなく、いすを直角に並べ、視線を合わせないでもよい状況を作ることで、相手が話しやすくなるということを学んでいました。 また、解決策を求めて相談に来る人には、踏み込んだ質問をできても、話をただ聞いてもらいたいという人には、その方法は適切ではないなどといった説明がありました。 19歳の息子をことし亡くした母親は「今はまだ気持ちの整理がついていませんが、今後は、同じような経験をしている人の相談に乗り、寄り添える存在になりたい」と話していました。 また、小児がんの息子がいる母親は「同じ小児がんでもみんなが同じ経験をしているわけではないので、踏み込むのではなく、一定の距離を保つことが重要だということが勉強になりました」と話していました。