大相撲で九州各地を回る冬巡業が３日から始まり、 元横綱・ 日馬富士が平幕力士に暴行し、 その 責任を取って引退した問題を受けて、 冬巡業の 責任者を務め…
大相撲で九州各地を回る冬巡業が３日から始まり、元横綱・日馬富士が平幕力士に暴行し、その責任を取って引退した問題を受けて、冬巡業の責任者を務める春日野親方が十両以上の力士を集めて、「言動に気をつけ、何かあれば親方や部長に報告するように」と訓示しました。 九州、沖縄の各地を回る大相撲の冬巡業は３日、長崎県大村市で始まり、大勢の地元のファンが見守る中、力士たちはバスで会場に入りました。 今回の巡業は元横綱・日馬富士が平幕の貴ノ岩に暴行し、その責任を取って先月２９日に引退したあと最初の巡業で、はじめに貴ノ岩の師匠の貴乃花親方に代わって冬巡業の責任者を務める春日野親方が、十両以上の全力士を集め訓示を行いました。 この中で、春日野親方は「言動に気をつけ、何かあったら親方や部長に報告してほしい。われわれは相撲でファンの期待に応えなければいけない」と述べ、巡業に臨む心構えを伝えました。 今回の冬巡業は横綱の白鵬や鶴竜などは参加していますが、日馬富士から暴行を受けた貴ノ岩は参加していません。一方で、会場のポスターやのぼりは変更が間に合わず、まだ綱を締めた日馬富士の姿がデザインされています。 そうした中でも会場には朝早くから多くのファンが訪れ、力士たちの朝稽古の様子を見守り、地元の子どもたちと力士による相撲などを観戦しています。 地元大村市の９０歳の男性は「日馬富士が来られないのは残念だが、今の時代暴力はいけない」と話していました。また、長崎県諌早市から訪れた２９歳の女性は「日馬富士の引退は残念だが、相撲を応援する気持ちは変わらない。こちらが気持ちを切り替えてきょうを楽しみたい」と話していました。 大相撲の冬巡業は今月１７日まで九州、沖縄の１０か所で行われます。
