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新社長に蓮輪氏 白石氏はリニア談合で引責

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大手ゼネコン・ 大林組(東京都港区)は23日、 白石達社長(70)が3月1日付で退任する人事を発表した。 同社はリニア中央新幹線の 建設工事を巡る談合事件で捜査対象になっており、 事実上の 引責辞任となる。 後任には蓮輪賢治専務執行役員(64)を充てる。
大手ゼネコン・大林組(東京都港区)は23日、白石達社長(70)が3月1日付で退任する人事を発表した。同社はリニア中央新幹線の建設工事を巡る談合事件で捜査対象になっており、事実上の引責辞任となる。後任には蓮輪賢治専務執行役員(64)を充てる。
白石社長は23日開いた会見で、辞任理由について「捜査を受けている事実を踏まえ、真相究明とコンプライアンス体制の整備を素早くやっていくには経営体制の早期の一新が必要と判断した」と強調。一方で、リニア工事を巡る談合事件の関与については「(当局による)捜査の結論が出ていないため、答えられる段階にない」と繰り返した。
白石社長は2007年の大阪府枚方市の官製談合事件を受け社長に就任。6月下旬の株主総会で取締役を退き、相談役に就任する。
土木担当の土屋幸三郎副社長(66)が23日付で辞任したことも発表。白石社長は「捜査を受けた土木部門の責任者として辞任したい、と22日に申し出があった」と説明した。
大林組は先月8日、リニア工事の業者選定手続きで不正があったとして偽計業務妨害容疑で東京地検特捜部の捜索を受け、同19日にはさらに特捜部と公正取引委員会から独占禁止法違反(不当な取引制限)容疑で捜索を受けていた。
特捜部などは土屋副社長らから事情聴取を続けてきた。大林組のリニア担当者は任意の聴取に談合を認めているとみられる。【松本尚也】

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