シリアでの 停戦を求める決議が国連の 安全保障理事会で採択されたもの 、 アサド政権は東グータ地区で攻撃を再開しました。 各国の …
シリアでの停戦を求める決議が国連の安全保障理事会で採択されたものの、アサド政権は東グータ地区で攻撃を再開しました。各国の外交努力にもかかわらず攻撃は続いていて、再び死者が増え始めています。 シリアのアサド政権はロシア軍の支援を受けて、首都ダマスカス近郊にある反政府勢力の拠点、東グータ地区への攻撃を強化し、これまでに子どもを含む市民500人以上が死亡しました。 国連の安全保障理事会はロシアとの調整を続け、24日、シリアで30日間の停戦を求める決議の採択にこぎつけました。しかし25日、アサド政権は空爆や砲撃を再開しました。 シリアの国営通信は「東グータからテロリストの砲撃があった」と伝えており、アサド政権は「テロとの戦い」だとして、攻撃を正当化しようとしていると見られています。 同じ日(25日)、ドイツのメルケル首相とフランスのマクロン大統領は、アサド政権の後ろ盾になっているロシアのプーチン大統領と電話で会談し、アサド政権が直ちに攻撃をやめるよう、最大限の圧力をかけることをプーチン大統領に求めたということです。 しかし、依然として、東グータ地区への攻撃は続いていて、内戦の情報を集めている「シリア人権監視団」によりますと、25日も市民8人が死亡したということで再び犠牲者が増え始めています。