沖縄県を訪れている天皇皇后両陛下は、 ２８日、 日本の 最も西に位置する与那国島を初めて訪問し、 島固有の 馬や伝統芸能などをご覧…
沖縄県を訪れている天皇皇后両陛下は、２８日、日本の最も西に位置する与那国島を初めて訪問し、島固有の馬や伝統芸能などをご覧になりました。 ２７日から沖縄県を訪れている両陛下は、２８日昼前、特別機で与那国島に到着されました。 両陛下が与那国島を訪ねるのは初めてで、はじめに島の牧場で島固有の与那国馬をご覧になりました。 与那国馬は小さな体格のわりに力が強く、かつては農耕馬として活躍し、現在は観光向けを中心におよそ１３０頭が飼育されています。 両陛下は、親子の馬のたてがみやほおをやさしくなでながら、保存に取り組む人たちに「よく保存されるといいですね」などと話されていました。 続いて両陛下は、昼食会場の施設に到着されました。 施設の前では、東京で記者の仕事を体験する「沖縄豆記者」として中学生の時に両陛下と懇談したことのある島の出身者らが、横断幕を掲げて出迎えました。 両陛下はかつての豆記者たちに気付くと、にっこりとほほえんで手を振ったり会釈をされたりしていました。このあと両陛下は、島に伝わる伝統芸能で国の重要無形民俗文化財に指定されている「棒踊り」を鑑賞されました。 ２８日は、なぎなたや短刀を持った２人の男性が勇壮な踊りを披露したあと、３人の小学生が会場の掛け声に合わせて３０センチほどの棒を持って踊りました。 両陛下は演目を終えた小学生に「たくさん練習したでしょ」などと笑顔で話しかけ、男性たちには「これからも続けていってください」と言葉をかけられていました。
