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苦戦経て、ついに金字塔=高梨、女王復活へ再出発-W杯ジャンプ女子

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今季終了を25日に控えたW杯終盤戦。 勝利から遠ざかっていた高梨が、 久々に頂点に返り咲いた。 昨年2月以来、 実に15試合ぶりの 優勝。 「自分でも驚いている。 うれしい」 。 ついに節目の 勝利をつかんだ21歳の 表情に笑みが広がった。 〔写真特集〕スキージャンプ 高梨沙羅 1回目は強い向かい風を味方にして、 100.5メートルの 大ジャンプ。 着地も見事に決めて飛型点も稼ぎ、 距離換算で2位に4.5メートルの リードを奪った。 2回目は踏み切るタイミングが遅れたが、 96.5メートルにまとめて勝利。 「1本目の 貯金の おかげ。 う
今季終了を25日に控えたW杯終盤戦。勝利から遠ざかっていた高梨が、久々に頂点に返り咲いた。昨年2月以来、実に15試合ぶりの優勝。「自分でも驚いている。うれしい」。ついに節目の勝利をつかんだ21歳の表情に笑みが広がった。
〔写真特集〕スキージャンプ 高梨沙羅
1回目は強い向かい風を味方にして、100.5メートルの大ジャンプ。着地も見事に決めて飛型点も稼ぎ、距離換算で2位に4.5メートルのリードを奪った。2回目は踏み切るタイミングが遅れたが、96.5メートルにまとめて勝利。「1本目の貯金のおかげ。うまくつなげられて54勝目を取れた」と喜びを表した。 まだ15歳だった2011年12月にW杯の舞台を初めて踏んでから6年余り。104試合目で54勝は勝率5割を超す驚異的な戦績だが、今季はルンビ(ノルウェー)ら台頭してきた外国勢に圧倒され、表彰台を逃すことも多くなった。
上位の競技水準が一気に上がり、以前よりスタート位置が下がることが増加。高梨は短い滑走距離で速度が抑えられる戦いに苦しんだ。「今まではスピードをもらって飛んでいた環境だった。ゲートが下がっている中では、同じ飛び方じゃ駄目」。敗れるたびにルンビらとの力の差を痛感したシーズンだった。 今季は最大の目標だった2月の平昌五輪で、14年ソチ五輪の4位を上回る銅メダル。安堵(あんど)感と金メダルを逃した悔しさの両方を味わった。「始動は早い方がいい。今度こそ4年後に(金メダルを)取るために、どうしたらいいか考えている」。苦労の末にたどり着いた金字塔。今度は女王復活へのスタートを切る。(オーベルストドルフ時事)(2018/03/25-01:16)

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