[ニューヨーク 9日 ロイター] – 米国株式市場では、 米当局者が中国の 関税措置に対する態度を軟化させたことを受け主要指数は上昇して終了した。 ただ終盤に近づき、 米連邦捜査局(FBI)がトランプ米大統
[ニューヨーク 9日 ロイター] – 米国株式市場では、米当局者が中国の関税措置に対する態度を軟化させたことを受け主要指数は上昇して終了した。ただ終盤に近づき、米連邦捜査局(FBI)がトランプ米大統領の弁護士の事務所を捜索したと伝わると株価は上げ幅を縮小した。
ハイテク株とヘルスケア関連株がS&P総合500種 の主要セクターで特に上昇した。ダウ平均株価 構成銘柄では、製薬大手メルク が大きく値上がり。ナスダック総合 ではアップル が上昇を主導した。
カドロー米国家経済会議(NEC)委員長はCNBCに対し、中国との貿易摩擦への対処で、トランプ大統領が他国との連携に前向きな可能性があると述べた。これを背景に株価は上昇した。
中国の習近平国家主席は10日にボアオ・アジアフォーラムで演説する予定で、投資家は貿易関係を巡る中国のスタンスに関するさらなる手掛かりを模索する見込み。
しかし午後に入り、FBIがトランプ大統領の顧問弁護士であるマイケル・コーエン氏のニューヨークの事務所を捜索したと報じられると、株価は上げ幅を縮小した。
チャールズ・シュワブのトレーディング・デリバティブ担当バイスプレジデント、ランディー・フレデリック氏は「最終的に何の問題にもならなくても、ほとんどの場合、市場の当初の反応はネガティブだ」と指摘した。
遺伝子治療のアヴェクシス は81.6%高と大幅上昇。スイスのノバルティス が87億ドル規模での買収を提案したことが背景。
メルクは5.2%高。同社のがん治療薬「キイトルーダ」は後期臨床試験で主要目標を達成した。
複合企業のルーカディア・ナショナル は11.6%高。投資銀行・アドバイザリー業務に集中するため非金融資産の大半を売却すると発表した。
決算発表シーズンが本格的に始まり、13日にはJPモルガン・チェース 、シティグループ 、ウェルズ・ファーゴ が第1・四半期決算を発表する予定。
ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.10対1の比率で上回った。ナスダックでは1.13対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は62億8000万株。直近20営業日の平均は73億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 23979.10 +46.34 +0.19 24037.52 24373.18 23954.83
前営業日終値 23932.76
ナスダック総合 6950.34 +35.23 +0.51 6971.45 7074.95 6944.96
前営業日終値 6915.11
S&P総合500種 2613.16 +8.69 +0.33 2617.18 2653.55 2610.79
前営業日終値 2604.47
ダウ輸送株20種 10119.36 -27.01 -0.27
ダウ公共株15種 692.29 +0.70 +0.10
フィラデルフィア半導体 1273.80 +8.55 +0.68
VIX指数 21.77 +0.28 +1.30
S&P一般消費財 799.63 -1.99 -0.25
S&P素材 355.62 +1.83 +0.52
S&P工業 610.09 -2.11 -0.34
S&P主要消費財 539.21 -1.01 -0.19
S&P金融 453.19 +2.28 +0.51
S&P不動産 190.70 -0.13 -0.07
S&Pエネルギー 500.13 +2.33 +0.47
S&Pヘルスケア 933.59 +8.64 +0.93
S&P電気通信サービス 149.61 -1.77 -1.17
S&P情報技術 1124.12 +8.68 +0.78
S&P公益事業 256.12 +0.30 +0.12
NYSE出来高 7.99億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 21625 – 105 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 21595 – 135 大阪比
(ロイターデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります)