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南北合同チーム、パーティーの会話が契機 否めぬ拙速感

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(4日、 卓球・ 世界団体選手権 日本3―0南北合同チーム) 急きょ合同チームを組んだ「コリア」 。 2番手で出場したリオ五輪銅の キム・ ソンイ(北朝鮮)が石川佳純と熱戦を演じると、 一つになって声援を送った。 「…
(4日、卓球・世界団体選手権 日本3―0南北合同チーム)
急きょ合同チームを組んだ「コリア」。2番手で出場したリオ五輪銅のキム・ソンイ(北朝鮮)が石川佳純と熱戦を演じると、一つになって声援を送った。「チームの雰囲気は良かった。お互い応援し合っていた」とキムは語った。
ただ、試合前から会場はばたついていた。通常は登録選手5人だけしか座れないベンチは両チームとも急きょ10席に増設された。監督も、韓国と北朝鮮の両監督が助言を送った。
合同チームは、2日夜のパーティーでの会話をきっかけに急に決まった。世界一を決める真剣勝負の場で、突然のルール変更。3日の記者会見では「公平性を損ねる」と質問が出た。国際卓球連盟のバイカート会長は「ルールを超えた出来事。平和へのサインだ」と語気を強めたが、拙速感は否めない。
卓球は、1991年の世界選手権(千葉市)で分断後初めて南北合同チームができるなど、平和に貢献してきた。2月の平昌五輪のアイスホッケー女子でも合同チームが実現。南北の融和が進めば、2020年東京五輪を含めて結成の動きは他競技でも加速するだろう。その中で、誰もが納得するルール作りが必要だ。( 前田大輔 )

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