愛媛県今治市の 松山刑務所大井造船作業場から受刑者の 平尾龍磨容疑者(27)が逃走した事件で、 広島県警は30日午前11時40分ごろ、 広島市南区の JR広島駅近くの 路上で22日ぶりに平尾容疑者の 身柄を確保し、 単純逃走容疑で逮捕した。 平尾容疑者は逮捕現場から約70キロ東の 向島(広島県尾道市)で足取りが途絶え
愛媛県今治市の松山刑務所大井造船作業場から受刑者の平尾龍磨容疑者(27)が逃走した事件で、広島県警は30日午前11時40分ごろ、広島市南区のJR広島駅近くの路上で22日ぶりに平尾容疑者の身柄を確保し、単純逃走容疑で逮捕した。平尾容疑者は逮捕現場から約70キロ東の向島(広島県尾道市)で足取りが途絶えていたが、「島から泳いで本州側に渡った」などと話しているという。愛媛県警は平尾容疑者の身柄を同県警今治署に移送、詳しい逃走経路や動機などを追及する。
逮捕容疑は8日午後6時10分ごろ、看守の隙(すき)を見て、作業場から逃走したとしている。
広島、愛媛両県警によると、30日午前11時25分ごろ、広島市南区のインターネットカフェから「平尾容疑者に似た男が店を出た」と110番があった。付近を警戒していた警察官が南区の小学校近くで平尾容疑者を発見。平尾容疑者は数十メートル走った後、塀に上って逃げようとしたが、取り押さえられると、「もう逃げん」などと言い、本人であることを認めたという。その後、指紋も一致した。逮捕時には現金2万円余りが入った財布を所持していたという。
平尾容疑者は「刑務所での人間関係が嫌になって逃げた」などと供述。向島では空き家に隠れ、そこにあった食料を食べていたという趣旨の話をしている。【東久保逸夫、中川祐一】