韓国軍は、 北朝鮮に向けた宣伝放送の ため軍事境界線近くに設置していたスピーカーの 撤去を１日午後から開始し、 北朝鮮軍にも同様…
韓国軍は、北朝鮮に向けた宣伝放送のため軍事境界線近くに設置していたスピーカーの撤去を１日午後から開始し、北朝鮮軍にも同様の設備を撤去する動きがあるということで、南北首脳会談で合意した共同宣言の履行が始まったことになります。 先月２７日の南北首脳会談で合意した共同宣言では、朝鮮半島の軍事的な緊張を緩和するために南北が共同で努力するとされ、５月１日から「軍事境界線一帯での宣伝放送とビラの散布を含むすべての敵対行為を中止してその手段を撤廃する」としています。 これを受けて韓国軍は１日午後から、宣伝放送のため軍事境界線近くに設置していたスピーカーの撤去を始めました。このうち韓国北部では兵士たちがスピーカーを外して、２人がかりで 抱えてトラックに積み込んでいました。 一方、韓国軍の関係者によりますと、北朝鮮軍も軍事境界線近くの複数の場所で同様の設備の撤去に向けた動きがあるということで、共同宣言の履行が始まったことになります。 宣伝放送は、南北が互いの体制の優位性などを相手の国民に伝えるために行ってきましたが、韓国軍は南北首脳会談を前にした先月２３日に放送を中断していて、これに応じる形で北朝鮮軍も韓国側に対する放送をやめていました。
