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日高六郎さん 101歳=社会学者

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戦後の 平和と民主主義運動の 論客で、 国民文化会議の 代表として安保闘争やベトナム反戦、 水俣病闘争など幅広い分野で市民運動をリードした社会学者の 元東大教授、 日高六郎(ひだか・ ろくろう)さんが7日未明、 入居していた京都市左京区の 有料老人ホームで老衰の ため亡くなった。 101歳。 本人の 遺志で、 妻暢子(の ぶこ)
戦後の平和と民主主義運動の論客で、国民文化会議の代表として安保闘争やベトナム反戦、水俣病闘争など幅広い分野で市民運動をリードした社会学者の元東大教授、日高六郎(ひだか・ろくろう)さんが7日未明、入居していた京都市左京区の有料老人ホームで老衰のため亡くなった。101歳。本人の遺志で、妻暢子(のぶこ)さんら近親者だけで7日夕に密葬を営む。
中国・青島市生まれ。1941年東大文学部社会学科卒。東大助手、海軍技術研究所嘱託を経て49年に東大新聞研究所助教授、60年教授。東大紛争を契機に69年退官、その後評論家活動を展開し、76~89年京都精華大教授を務めた。
著書に81年の毎日出版文化賞を受けた「戦後思想を考える」(岩波書店)をはじめ「現代イデオロギー」「日高六郎教育論集」など。訳書にE・フロム「自由からの逃走」がある。
「現代における人間の解放とは何か」を学問・実践で考える立場から、55年に創立された国民文化会議の代表として積極的に発言。60年の安保闘争では市民運動の旗手の一人として先頭に立ち、ベトナム戦争や水俣病などの公害問題などでも平和活動家の観点から実践的評論活動を展開した。

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