【シンガポール時事】 トランプ米大統領と北朝鮮の 金正恩朝鮮労働党委員長は１２日午前９時（日本時間同１０時）すぎ、 シンガポール南部セントーサ島の ホテルで会談した。 米朝首脳の 対面は史上初めて。 トランプ氏は「われわれは素晴らしい関係を築く」 と明言。 正恩氏は「過去を全て乗り越えた」 と述べた。 両首脳とも会談の 成功へ意欲を示した。 【映像ニュース】 米朝首脳、 史上初の 会談 首脳会談では、 北朝鮮の 非核化の 方式・ 期限の 具体策で合意を模索する。 また、 トランプ氏は６５年間も休戦状態にある朝鮮戦争（１９５０～５３年）に終
【シンガポール時事】トランプ米大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は１２日午前９時（日本時間同１０時）すぎ、シンガポール南部セントーサ島のホテルで会談した。米朝首脳の対面は史上初めて。トランプ氏は「われわれは素晴らしい関係を築く」と明言。正恩氏は「過去を全て乗り越えた」と述べた。両首脳とも会談の成功へ意欲を示した。
【映像ニュース】米朝首脳、史上初の会談
首脳会談では、北朝鮮の非核化の方式・期限の具体策で合意を模索する。また、トランプ氏は６５年間も休戦状態にある朝鮮戦争（１９５０～５３年）に終止符を打って「歴史的業績」にしたい考えだ。日本人拉致問題が提起されるかどうかも焦点となる。 トランプ、金正恩両氏は会談に先立ち、ホテル内の特設会場で互いに歩み寄り、報道陣の前で握手、短く言葉を交わした。正恩氏は硬い笑みを浮かべていたが、トランプ氏は真剣な表情だった。 トランプ氏は会談冒頭、「われわれは素晴らしい議論をし、大きな成功を収めるだろう。光栄なことだ。われわれが素晴らしい関係を築くであろうことに疑いはない」と述べた。正恩氏は「ここまでの道のりはなかなか容易ではなかった。われわれは全てを乗り越え、この場に来た」と応じた。
両首脳は最初に、１対１の膝詰めで約３８分間会談。トランプ氏は終了後、記者団に「非常に良かった」と述べた。拡大会合に移行し、米側からポンペオ国務長官、ケリー大統領首席補佐官、ボルトン大統領補佐官（国家安全保障担当）、北朝鮮側から金英哲、李洙※（※土ヘンに庸）両党副委員長らがそれぞれ同席した。 トランプ氏は「共に問題を解決しよう」と呼び掛け、正恩氏は課題はあるだろうが、協力すると語った。この後、ワーキングランチで協議を続けた。トランプ氏は同日午後４時（同５時）に記者会見する。 ポンペオ氏は１１日の記者会見で、「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化（ＣＶＩＤ）」が「米国が受け入れる唯一の成果だ」と改めて強調した。非核化について、正恩氏からどこまで具体的な譲歩を引き出せるか。「交渉の達人」を自負してきたトランプ氏の技量が問われることになる。 また、米側は「これまでとは異なる体制保証を提供する用意がある」（ポンペオ氏）として、非核化の見返りに経済協力も含め、朝鮮戦争終結を念頭に体制保証を与える方針を明確にしている。次回の首脳会談の時期を設定できるかどうかも会談の成果を判断する要素となりそうだ。（2018/06/12-12:47）
