中国を訪れている北朝鮮の キム・ ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が20日、 北京市内で経済視察を行ったり、 北朝鮮大使館を…
中国を訪れている北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が20日、北京市内で経済視察を行ったり、北朝鮮大使館を訪問したりするのをNHKの取材班が確認しました。キム委員長は、習近平国家主席との首脳会談など一連の日程を終えて、帰国の途に就く見通しです。 中国を訪れている北朝鮮のキム・ジョンウン朝鮮労働党委員長は、20日午前から北京市内で経済関連の視察を行い、日本時間の午後4時ごろにはインフラ関連の国有企業を訪問しました。 この企業には先月、北朝鮮高官の代表団も訪れていて、今後の中国との経済協力を見据えた視察の可能性があります。 さらに日本時間の午後5時前には、キム委員長がリ・ソルジュ(李雪主)夫人や同行している高官らとともに北朝鮮大使館を訪れた姿をNHKのカメラが捉え、キム委員長はおよそ40分間滞在したあと、専用車に乗って大使館をあとにしました。 北朝鮮の国営メディアは、キム委員長が19日、北京で習近平国家主席と会談したことを20日、大々的に伝え、非核化をめぐる北朝鮮の立場について、中国から積極的な支持を得たと強調しました。 ことし3月と先月にキム委員長が中国を訪れた際には、帰国後に中朝双方が訪問を明らかにしましたが、中国滞在中の発表は異例です。 中国政府によりますと、キム委員長の訪問は20日までで、北京の空港では、すでにキム委員長の専用機にタラップが横付けされて待機していて、キム委員長は、まもなく2日間の日程を終え、北京の空港から帰国の途に就く見通しです。