韓国と北朝鮮は、 朝鮮戦争などで離れ離れになった離散家族の 再会事業を、 ことし8月20日から1週間の 日程で行うことで合意しま…
韓国と北朝鮮は、朝鮮戦争などで離れ離れになった離散家族の再会事業を、ことし8月20日から1週間の日程で行うことで合意しました。事業の実施はおよそ3年ぶりで、南北関係改善に向けた機運が一段と高まるものと見られます。 韓国と北朝鮮は、朝鮮戦争などで離れ離れになった離散家族の再会事業の実施に向けて、北朝鮮の景勝地、クムガン(金剛)山で22日、赤十字会談を行いました。 これは、ことし4月の南北首脳会談の共同宣言を受けたもので、およそ9時間半にわたる会談のあと、共同報道文が発表されました。 それによりますと、南北は離散家族の再会事業をことし8月20日から26日まで1週間の日程で行い、双方から100人ずつが参加することで合意したということです。 また、事業が行われるクムガン山の面会所を補修することや、離散家族をはじめ、人道的な問題を継続して協議していくことを確認しました。 これについて、北朝鮮側の首席代表で、韓国との窓口機関である祖国平和統一委員会のパク・ヨンイル副委員長は「とても重要な合意をしたが、これが始まりであり、南北が一緒に努力しなければならない」と述べました。 また、韓国側の首席代表を務めた大韓赤十字社のパク・ギョンソ(朴庚緒)会長は「われわれが継続して会って、ともに努力することで合意したことが非常に重要だ」とその意義を強調しました。 事業の実施は2015年10月以来、およそ3年ぶりとなり、南北の関係改善に向けた機運が一段と高まるものと見られます。