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オウム残る確定囚の死刑執行 教祖・麻原の執行から20日

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教祖・ 麻原の 死刑執行を報じる7月7日付紙面 地下鉄、 松本両サリン事件などオウム真理教による一連の 事件で、 死刑が確定して…
地下鉄、松本両サリン事件などオウム真理教による一連の事件で、死刑が確定している教団元幹部ら6人のうち、一部に対して26日午前、執行された。オウムの死刑囚では6日、教祖だった麻原彰晃こと松本智津夫元死刑囚(63=執行時)ら元幹部の計7人が執行されている。「平成の事件は平成のうちに終わらせる」という強い意向で法務省は執行に踏み切ったとみられる。 6日に執行されなかったオウム死刑囚は、仙台拘置支所にいる林(現姓・小池)泰男(60)、名古屋拘置所の岡崎(現姓・宮前)一明(57)、横山真人(54)、東京拘置所の豊田亨(50)、広瀬健一(54)、端本悟(51)の6人。 小池、横山、豊田、広瀬の死刑囚4人は地下鉄サリン事件のサリン散布役で、中でも小池死刑囚はサリンが入った3袋を日比谷線車内で傘で突き刺し、散布役では最多となる8人を殺害した。宮前と端本両死刑囚は1989年の坂本堤弁護士一家殺害事件の実行犯で、宮前死刑囚は坂本さんを殺害。端本死刑囚は8人が死亡した94年の松本サリン事件でサリン噴霧車の運転役も務めた。 刑執行に当たっては、6日に7人を同日執行し、国際世論などから批判も浴びた。残る6人の執行は早期か当面、見送るかで意見が分かれていたが、法務当局は「同一事件での同時執行の原則」に鑑み、粛々と刑執行に及んだ。 上川陽子法相の下での刑執行は2015年に1人、17年に2人、今回のオウム関連で6日執行の7人を加えると計10人。残り6人が全員執行となれば計16人に。法務省が死刑の執行を発表するようになった98年以降、最多だった鳩山邦夫元法相(故人)の13人を上回る。 教団への強制捜査から23年。遺族や被害者の中には、松本元死刑囚以外の死刑囚は刑執行せずに高学歴の若者たちがいかに洗脳され、脱会したかの心理的メカニズムの解明に努めるべきとの意見もあった。ただ、残る死刑囚の刑執行で全容解明の機会はなくなった。日本はもとより、世界を震撼させたカルト教団と一連の事件は、多くの謎が残ったままだ。

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