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世界初 パーキンソン病でiPS細胞応用の臨床試験へ

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国内におよそ15万人いるとされる難病の パーキンソン病について、 京都大学の グループは世界で初めてとなるiPS細胞を応用した…
国内におよそ15万人いるとされる難病のパーキンソン病について、京都大学のグループは世界で初めてとなるiPS細胞を応用した再生医療の臨床試験を行うと発表しました。iPS細胞を使った再生医療が保険が適用される一般的な治療法を目指して行われるのは初めてです。 パーキンソン病は、ドーパミンという神経の伝達物質を作り出す脳の神経細胞が失われることで手足が震えたり体が動かなくなったりする難病で、国内におよそ15万人の患者がいるとされ、主に薬の投与や電極を脳に埋め込むなどの治療が行われていますが、現在、根本的に治療する方法はありません。 京都大学医学部附属病院の高橋良輔教授と京都大学iPS細胞研究所の高橋淳教授らのグループは、大学と国の審査などがすべて終わり、iPS細胞を使った世界で初めての臨床試験を行うと発表しました。 臨床試験では、病気の進行の度合いが中程度の患者に対してヒトのiPS細胞から作り出したおよそ500万個の神経の元となる細胞を脳に移植し、細胞が神経細胞に変化してドーパミンを再び作り出すことで、根本的に治療することを目指します。 京都大学病院が臨床試験に参加したい患者を募集するなどして7人の患者を選び、1例目の手術はことし中に実施して、それぞれ2年間のデータを集めて安全性や効果を検証することにしています。 iPS細胞を使った再生医療の臨床応用は、網膜の病気で実施されたほか、心臓病で計画が承認されましたが、iPS細胞研究の中心となる京都大学自体が乗り出すのは初めてとなるほか、保険が適用される一般的な治療法を目指す臨床試験として行われるのも初めてです。

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