西日本を中心に被害をもたらした豪雨により、 各地で道路の 寸断が続いている。 国土交通省によると15日現在、 全国の 主な道路の 計582区間が通行止めになっている。 うち344区間は被害が多発した広島、 岡山、 愛…
西日本を中心に被害をもたらした豪雨により、各地で道路の寸断が続いている。国土交通省によると15日現在、全国の主な道路の計582区間が通行止めになっている。うち344区間は被害が多発した広島、岡山、愛媛3県の県道で、暮らしに身近な道の復旧は進んでいない。
警察庁の15日午後2時45分時点のまとめでは、死者は217人。このうち17人については自治体が今回の災害との関連を確認中だ。ほかに2人が心肺停止。一方、行方不明や連絡が取れない人は、朝日新聞の15日午後8時時点のまとめで少なくとも22人いる。
国交省によると北海道や長野県以西の道路で被害が続いており、高速・有料道路は広島呉道路(広島県)など6区間、国道は56区間が通行止め。道府県道、政令指定市道は520区間が不通で、その3分の2が広島、岡山、愛媛3県に集中する。被災地では復旧やボランティア活動で交通量が増え、渋滞も起きている。
また、岡山県倉敷市は15日、自治体が民間住宅を借り上げる「みなし仮設」の受け付けを始めた。同市真備(まび)町の三つの避難所に設けられた相談窓口には高齢者らが列をつくった。
広島県内では坂町が17日までみなし仮設の入居申し込みを受け付けている。愛媛県も23日から受け付けを始めるが、被災者からは「コミュニティーを大切にしたい」として、従来の建設型の仮設住宅を望む声が多いという。
政府は15日、今回の豪雨災害を激甚災害に指定する見込みを明らかにした。