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広島では7人死亡 生き埋めの情報が相次ぐ

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広島県内では計7人の 死亡が確認され、 各地で土砂崩れによる生き埋めの 情報が相次いだ。 大雨が続いた夜が明けると、 街の 様子は一変。 住民らは疲れ切った様子で浸水の 恐怖を語った。
広島県内では計7人の死亡が確認され、各地で土砂崩れによる生き埋めの情報が相次いだ。大雨が続いた夜が明けると、街の様子は一変。住民らは疲れ切った様子で浸水の恐怖を語った。
広島県坂町のJR坂駅付近は道路が冠水し、立ち往生した複数の乗用車が取り残されていた。自宅に帰れず、近くの温泉施設で一夜を明かしたという同町坂西3の堀雄三さん(64)は「車に乗っていたが、前後からすごい勢いで水が押し寄せてきて道がふさがれた。何とか逃れることができたが、怖かった」とおびえた。
坂町の住宅街では、冠水した道路をゴムボートで救出される家族の姿も。同町坂東2の漁業、大山秀三さん(62)は6日午後11時ごろ、玄関を開けると家の中に水が流れ込んできた。妻は慎重に歩けるところを探し、消防士に手で引っ張ってもらいながら避難したという。「経験したことのない豪雨。ゴーゴーと流れ、命が危ないと感じた」と振り返った。
坂町立坂小5年の女子児童(10)は6日午後9時ごろに父親が運転するトラックに乗って自宅から逃げ、車内で夜を明かした。朝になって自宅の様子を見に来たが、浸水して近付けなかった。「家の窓からタイヤや物が浮かんでいるのが見えた。これから学校も生活もどうなるのか不安。もうすぐ夏休みも始まるのに」と心配そう。
広島市安佐北区口田南5の土砂災害現場では6日夜、会社員男性(59)が土砂崩れのため自宅に近付けなくなった。仕事帰りに同居する母(88)から連絡を受けて駆けつけたといい、「年老いておびえる母を一人残しているのは心配」と話した。
東広島市も深刻な被害に見舞われた。同市河内町の会社員の女性(52)は7日午前10時前、市中心部に車で向かったが、道路が寸断され、自宅に引き返した。途中で、民家が土砂とともに路上に流れ込んでいるのを見たといい、「地元に長年住んでいたが、こんな豪雨は初めて。朝から停電も続き、不安だ」と怖がっていた。
同市西条町下三永では、民家が数十メートル流された。近くのガソリンスタンドの男性店員によると、同日午前6時過ぎ、民家の裏山が崩れたという。同市災害対策本部によると、この民家に住む3人が生き埋めになり、うち1人が死亡、2人の安否は不明のまま。男性は「まさかこんな近くで土砂崩れがあるなんて怖い」と話した。
同市安芸津町木谷でも民家が土砂で埋まった。近くの女性(81)によると、この民家は5人暮らしで、家にいた4人のうち、90代の女性だけが安否不明という。「一刻も早く助け出してほしい」と心配そうに話した。
呉市では6日午後9時過ぎ、天応地区の大屋川で、避難中の女性が川に流された。そばにいた夫から「目の前で流された」と消防に通報が入った。【小山美砂、東久保逸夫、隈元悠太】

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