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「パン」まさか銃声とは 青ざめる住民

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学校や幼稚園が建ち並ぶ閑静な住宅街に銃声が鳴り響いた。 19日未明、 仙台市宮城野区の 東仙台交番で、 警察官が男に刃物で刺され殺害された事件。 刺したとみられる男は射殺されたが、 突然の 凶行に、 周辺の 住民や学校関係者らは青ざめた。
学校や幼稚園が建ち並ぶ閑静な住宅街に銃声が鳴り響いた。19日未明、仙台市宮城野区の東仙台交番で、警察官が男に刃物で刺され殺害された事件。刺したとみられる男は射殺されたが、突然の凶行に、周辺の住民や学校関係者らは青ざめた。
JR東北線東仙台駅から北西に約200メートルの東仙台交番の前には規制線とブルーシートが張られ、通勤・通学で通り掛かった人や周辺住民が、遠巻きに不安げな表情で見つめていた。
近くに住む60代女性は「夫が『パン』という音が聞こえたと話していたが、まさか銃声とは思わなかった。早朝にパトカーのサイレン音が鳴り響いて何事かと思った」と驚く。80代男性は「この辺りは事件もなく、中学校が目の前にあるので防犯も徹底されていると思っていた。信じられない」と声を落とした。
交番と道路を挟んで向かい合う市立東仙台中は、登校時間に教員が通学路に立ち、登校する生徒が交番前を通らないように迂回(うかい)させたという。授業は通常通り始めたが、渡部智之教頭は「子どもたちは心理的に動揺していると思うので発言や行動を注意して見ていきたい」と気をもんでいた。
交番の約400メートル東にある東盛幼稚園では、数年前に火災が起きた際、東仙台交番の警察官が真っ先に駆けつけて対応してくれたという。同園の女性教諭は「とてもお世話になり、親しみを持っていた交番だったのでショックだ。保護者や子どもたちに安心してもらえるようコミュニケーションを取りたい」と話していた。【滝沢一誠、早川夏穂、本橋敦子】
地域の安全を守る交番が襲われる事件は2000年以降、全国で相次いでいる。
このうち01年と03年には、警察官による発砲があった。01年には千葉県芝山町の交番付近で、男性巡査部長と巡査が13~14人のグループに襲われ、追跡した後に巡査部長が軽トラックに飛び乗って威嚇発砲。03年には同県市原市の交番で、男性巡査が男子高校生に刺されて拳銃を奪われそうになり、生徒の太ももに向けて発砲している。
一方、警察官が拳銃を奪われ、地域住民が巻き込まれる事件も起きている。今年6月、富山市の交番を訪れた男が所長の男性警部補の腹部などを刃物で刺し、拳銃を奪って逃走。近くの小学校の正門付近で警備員の男性に向けて発砲。警部補と男性が死亡している。

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