ロシアの プーチン大統領が日本との 間で年末までに前提条件をつけずに平和条約を締結することを提案したあと、 安倍総理大臣とプー…
ロシアのプーチン大統領が日本との間で年末までに前提条件をつけずに平和条約を締結することを提案したあと、安倍総理大臣とプーチン大統領が通訳だけを交えて意見を交わしていたことがわかりました。内容は明らかになっていませんがプーチン大統領の提案も踏まえ、今後の交渉の進め方などを議論したものと見られます。 今月12日、ロシア極東で開催された国際会議で、安倍総理大臣が平和条約締結に向けた協力を呼びかけたのに対し、プーチン大統領は、年末までに前提条件をつけずに締結し、その後、係争中の問題の話し合いを続けようと提案しました。 このあと、安倍総理大臣とプーチン大統領は会場近くで開かれた柔道大会を観戦しましたが、この際、通訳だけを交えて意見を交わしていたことが関係者の話で新たにわかりました。 内容は明らかになっていませんがプーチン大統領の提案も踏まえ、双方の基本的な立場を確認し、今後の交渉の進め方などを議論したものと見られます。 プーチン大統領の提案は、北方四島の帰属の問題を解決したうえで、平和条約を締結するという日本政府の基本方針とは相いれないため、野党側からは、安倍総理大臣が反論しなかったことへの批判が出ています。 安倍総理大臣は、14日、自民党総裁選挙の討論会で「領土問題を解決して平和条約を締結するというのが日本の立場であり、それは、あの発言の前もあとも私はちゃんと述べており、プーチン大統領からの反応もある」と述べ、提案のあと意見を交わしたことを示唆していました。