北朝鮮への 制裁の 状況をまとめた国連安全保障理事会の 報告書がロシアの 反対で公表できなくなっていることについて、 アメリカの ポ…
北朝鮮への制裁の状況をまとめた国連安全保障理事会の報告書がロシアの反対で公表できなくなっていることについて、アメリカのポンペイオ国務長官は「制裁決議を損なうものだ」と批判し、北朝鮮の非核化を実現するためには制裁の着実な実施が必要だと強調しました。 国連の安全保障理事会は、今月初め、北朝鮮への制裁の実施状況をまとめた専門家パネルによる報告書を公表する予定でしたが、ロシアの反対で公表できなくなっていて、アメリカは、ロシアがみずからの制裁違反を示した報告書を書き換えるよう圧力をかけたと指摘しています。 これについて、アメリカのポンペイオ国務長官は14日に開いた会見で、「ロシアは制裁決議を故意に損なおうとしている。報告書は1国がことばを起草したり書き加えたりしてはならない」と述べて批判しました。 そのうえで、ポンペイオ長官は「朝鮮半島は完全に非核化されるべきで、その非核化は、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長が北朝鮮の将来に対する考え方を戦略的に変えたと世界にわかる形で行われるべきだ。トランプ大統領はこのことをキム委員長に確信させようとしており、制裁はそのために重要だ」と述べ、国際社会による制裁の着実な実施が必要だという考えを改めて強調しました。