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ノーヒットノーラン菅野、別次元 巨人が最終Sへ

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(14日、 セ・ リーグCS第1S 巨人4―0ヤクルト) 最後の 打者・ 坂口の 飛球が中堅方向に飛んだところで、 巨人の 菅野は確信した。 後ろを振り返り、 バンザイ。 CSが始まってから12年目で、 史上初となるノーヒ…
(14日、セ・リーグCS第1S 巨人4―0ヤクルト)
最後の打者・坂口の飛球が中堅方向に飛んだところで、巨人の菅野は確信した。後ろを振り返り、バンザイ。 CSが始まってから12年目で、史上初となるノーヒットノーランを成し遂げた。「何と表現していいのか、分からない。達成感は、すごくあります」
エースは最も得意な球種に、スライダーを挙げる。曲がりが大きく、右打者から見ると一度視線を上げさせられてから、外角低めに決まるイメージだ。勝負球にはもちろん、カウントも稼げるし、伏線にまでしてしまう。山田哲との対決が象徴的だった。
一回の第1打席。速球を見せ球に、3度の空振りを全て外に逃げる変化球で奪った。四回の第2打席は一転、スライダーはボール球になった初球のみ。速球で追い込み、最後も外角高めへの147キロ。2打席連続の空振り三振に仕留めた。
3打席目。この試合初めてフルカウントになり、選んだのは内角に決めるスライダーだった。今季開幕前から「意識してくれれば、外が遠くなる」と練習した球が、この場面では外れた。「しょうがないとも思うし、もったいないとも思う。でも、悔やんでも仕方ない」。最初にして、唯一許した出塁だった。
レギュラーシーズン最終戦で九回を締め、3位を確定させてから中4日。その前は3試合連続で完封勝利を果たし、この夜と合わせて41回連続で無失点を続ける。短期決戦に入ってもなお、1人別次元にいる。(井上翔太)
○高橋監督(巨) 菅野について、「シーズン終盤にきて、彼の投球はすごい。(無安打無得点の予感は)途中からあった。文句のつけようがない」。
○小林(巨) 菅野をリード。無安打無得点の要因を聞かれ、「こういう緊迫した試合でも、自分をコントロールできていた。そこだと思います」。
○亀井(巨) 四回に2ランで菅野を援護。「『甘いボールが来ないかな』と思って打席に入って、初球の、そのボールをひと振りで仕留められた」
●小川監督(ヤ) 菅野について「コメントすることはないです。勝負に負けたと言うことで。この悔しさを次につなげていかないといけない」。
●山田哲(ヤ) 四球で唯一の出塁。「菅野さんは良かった。小林さんのリードも思っている部分と違うところがあった。強い、良い投手でした」
●原(ヤ) 4回4失点。3本の被安打はすべて本塁打。「3本も打たれてしまったので。こういうところで抑えられる投手にならないといけない」
●青木(ヤ) けがでCSは欠場。「負けて悔しいよね。自信にしていい部分と、まだやらないといけないところがある」
●坂口(ヤ) 最後の打者に。「(菅野は)いつもと違うところがあったけど、戦ったことがないわけではない。結果がすべての短期決戦なので」
●雄平(ヤ) 「菅野はよくはなかったと思う。のらりくらりの後、2巡目は本格派。その後、のらりくらりと迷わせるイメージだった」
●バレンティン(ヤ) 「素晴らしい投球だった。いいコントロールがあった。良い投手」

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