今季限りでユニホームを脱ぐ中日・ 岩瀬仁紀投手(43)が2日、 ナゴヤドームで引退会見を行った。 決断した理由について「今年の 成績が去年より良くないの で、 これ以上迷惑をかけるわけにはいかないの で引退しようと決意した。 できることなら1年でも長くと思ってい…
今季限りでユニホームを脱ぐ中日・岩瀬仁紀投手(43)が2日、ナゴヤドームで引退会見を行った。 決断した理由について「今年の成績が去年より良くないので、これ以上迷惑をかけるわけにはいかないので引退しようと決意した。できることなら1年でも長くと思っていたけど、結果が全てのこの世界なんで、悔いはないです」と語った。 9月28日の阪神戦(ナゴヤドーム)で前人未到の通算1000試合登板を果たすと、翌29日の同戦で、ラスト登板の浅尾からバトンを受け取る形ですぐさま1001試合登板を果たした。 今季の残り試合は阪神戦2試合で、日時は未定ながらナゴヤドームでの最終戦が控えており「最終戦で、しっかり自分の投球をしたい」ときっぱり。1002試合目、本拠地のマウンドで、中日一筋20年の現役生活にピリオドを打つつもりだ。 ただ、チーム内では本拠地ラスト試合の動向にヤキモキしている。岩瀬の引退試合となるだけにチケットの販売など早めに準備を進めたいが、今後、台風25号による影響などでセ・リーグの試合がさらに中止になる可能性もある。そうなれば、CS進出争いの可能性の高いDeNAや巨人の日程が優先的に組まれる方向だ。 そのため、中日の最終戦は、対戦する阪神の日程がすでに9日まで詰まっており、早くても10日以降になる。中日の球団幹部は「引退セレモニーもきちっとやりたいと思っているけど、日にちが確定しないので(内容に関して)まだはっきり言えない。今はNPBからの連絡を待つしかないが、NPBにここでやらせてよと言うわけにはいかない」と焦っている。 万が一、阪神がAクラスに入れば、打ち切りの可能性もあるが、同幹部は「とにかく打ち切りだけはしたくない」と訴える。逆に阪神のBクラスが確定すれば、CS開催中となる可能性もあり「(CSの)その裏での登板もなるべくさせたくない。できればこっちとしてはCSの始まる前には組んでもらいたいとは思っている。今週の中ごろまでには何とか決めてもらいたい気持ちはあるけど…」と頭を抱える。 この日、岩瀬は選手登録を抹消。本来なら一軍再昇格は12日以降となるが「引退特例」を使えば、それ以前でも登板することは可能。果たして岩瀬が有終登板を飾るのはいつになるか。