不正入試問題をうけて、 東京医科大学に設置された第三者委員会は、 ことしと去年の 入試で実際には合格ラインを超えていながら不合…
不正入試問題をうけて、東京医科大学に設置された第三者委員会は、ことしと去年の入試で実際には合格ラインを超えていながら不合格とされた女子受験生が、合わせて55人に上ることを明らかにしました。大学は来月上旬までに、追加合格にするかなど対応を決めることにしています。 東京医科大学は、女子受験生や浪人生の得点を一律に減点するなどの不正入試を長年、行っていたことが明らかになっています。 大学は第三者委員会を設けて調査し、23日夜、中間報告を公表しました。それによりますと、ことしの入試で女子受験生のうち、一般入試の39人と、センター試験を利用した入試を受けた5人の合わせて44人が実際には合格ラインを超えていながら不合格とされていたということです。 また、去年の一般入試でも、同様に不合格とされた女子受験生は11人に上るとしています。 第三者委員会は「性別に着目した合否判定は、平等の原則や、入試の公正性の要請に著しく反する」と厳しく指摘したうえで、合格ラインを超えていた受験生について、大学に追加合格を認めるよう求めています。 大学は、来月上旬までに今後の対応を決める方針です。