女子テニス・ WTAファイナル第2日(22日、 シンガポール)年間成績上位選手による今季最終戦。 単の 1次リーグA組初戦で、 世界ランキング4位の 大坂なおみ(21)=…
女子テニス・WTAファイナル第2日(22日、シンガポール)年間成績上位選手による今季最終戦。単の1次リーグA組初戦で、世界ランキング4位の大坂なおみ(21)=日清食品=は同6位のスローン・スティーブンス(25)=米国=に5-7、6-4、1-6で敗れた。ミスにいらだち、自滅するもろさを露呈。次戦は24日に同2位のアンゲリク・ケルバー(30)=ドイツ=と対戦することが決まった。
何度もラケットを投げ捨てた。情けなさのあまりコートに突っ伏す。スポットライトが照らされる初のファイナルのセンターコートが、大坂を飲み込んだ。サーブが決まらず、ストロークは乱れた。許したブレークは7度。2時間25分に及んだ新旧全米オープン女王対決で黒星発進となった。
「安定性が足りなかった。第1サーブが入らず少しイライラしてしまった。初めての経験が、私を硬くさせた」
ラリーに強いスティーブンスの粘り強い返球に根負けし、ミスが相次いだ。1セットに1度だけ許されるオンコートコーチングでサーシャ・バイン・コーチ(34)から2度助言を受けたが、立て直せない。収容1万2000人の客席で、寂しげに日の丸が揺れた。