シリアの 武装組織から解放され帰国したジャーナリスト、 安田純平さん（４４）が拘束下で、 ブローカーを通じて伝えられた妻で歌手の 深結さんからの 質問に暗号を盛り込んで…
シリアの武装組織から解放され帰国したジャーナリスト、安田純平さん（４４）が拘束下で、ブローカーを通じて伝えられた妻で歌手の深結さんからの質問に暗号を盛り込んで回答、解放交渉や身代金支払いを拒否するよう求めたとみられることが、２６日までに分かった。安田さんの回答メモの写真を共同通信がシリア人関係者から入手し、深結さんもメモの存在を認めた。
安田さんは２０１５年６月にシリアに入国後、拘束された。深結さんによると、１５年後半ごろ「安田さんに連絡が取れる」と接触してきたブローカーに質問を託した。その後、別の人物からメモを見せられたという。
「好きな焼酎は」などの深結さんの質問に対する七つの回答はアルファベットと数字で書かれた。最初の項目に「１）Ｏｋｕｈｏｕｃｈｉ」と書かれ、「１億放置」とも読める。身代金の交渉金額の可能性もある。
３番目の回答の「Ｈａｒｏｃｈａａｋａｎ」は「払っちゃあかん」、「Ｄａｎｋｏ６４４６」は「断固無視しろ」、「Ｂｕｊｉｆｒｏｇ」は「無事カエル（帰る）」とみられる。
メモには安田さんのものとされる１０本の指の指紋も押されていた。シリア人関係者によると、安田さんと確認するため押されたという。
