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綿密に計算 井上尚が圧巻の勝利

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WBAバンタム級王者の 井上尚弥とフアンカルロス・ パヤノ 「バンタム級最強」 を決めるトーナメントの 初陣で、 井上尚が圧巻の 勝利を収めた。 WBAの 元スーパー王者を最初の ワンツーで沈めると、 「手応えもあり、 終わったと思った」 と涼しい顔で振り返った。
「バンタム級最強」を決めるトーナメントの初陣で、井上尚が圧巻の勝利を収めた。 WBAの元スーパー王者を最初のワンツーで沈めると、「手応えもあり、終わったと思った」と涼しい顔で振り返った。
勝負を決めたコンビネーションは、綿密に計算し尽くされていた。ガードの内側から、えぐるように打った左ジャブで死角を作り、右ストレートを顔面へ。まともに食らったパヤノは大の字に倒れ、勝負は決まった。父親の真吾トレーナーが「尚弥のスピードに反応できなかったのでは」と振り返るほどの鋭い攻めだった。
1分10秒でのKO勝利は1992年4月にWBAスーパーライト級で平仲明信が、プエルトリコ選手に勝った1分32秒を更新する日本選手の世界戦最短KO勝利記録。そこに、井上尚の強さと速さが凝縮されていた。
井上尚にとってWBSSは、待ちに待った舞台だった。スーパーフライ級では7度防衛を重ねたものの、「ヒリヒリ、ピリピリする試合をしたかった」。同級での3年間は、他団体の王者との王座統一戦が実現せず、消化不良の日々を送った。 WBSSは、熱望していた強豪との対戦を実現できる舞台だった。
世界的にも注目された一戦で圧倒的な存在感を示し、「世界にも自分をアピールできた」。「怪物」は日本選手にとって未到の頂を目指し、最高のスタートを切った。【飯山太郎】

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