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首位川崎、3位鹿島と決死のドロー Jリーグ

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38分の 川崎の PKだった。 セットされたボールと対峙する鹿島の GK権純泰が動かない。 前かがみになり、 ボールを凝視し続ける。 何かの まじないで…
38分の川崎のPKだった。セットされたボールと対峙する鹿島のGK権純泰が動かない。前かがみになり、ボールを凝視し続ける。何かのまじないでも掛けているかのようだった。
鹿島と引き分けた川崎イレブン=共同
主審に何度も促されて下がるまでの間、相手サポーターのブーイングを受け続けた川崎のエース小林は、やや考えすぎたか。右へのシュートは阻止された。「キッカーが圧倒される状況をつくりたかったから、わざとゆっくり下がった」という権純泰の策に、川崎の先制機はついえた。
鹿島の駆け引き上手は随所に見えた。前半は力を温存。後半開始と同時に前に出る。長い芝にはこの日、水もまかれていない。川崎のショートパスが減速したところを、レオシルバらがかっさらい、速攻を連発する。
決壊間近かと思われながらも川崎はしぶとかった。終盤の鹿島のカウンターは阿部が退場覚悟の反則で阻止。1人減ってなおも続いたCKは奈良、谷口のCB中心に踏ん張り、クリーンなシュートを打たせない。
過密日程の相手の足が鈍ったこともあったが、集中力を切らさず耐えきって引き分け。「こういう試合を0―1で落とすことを、川崎は長い歴史の中で繰り返してきた。たくましくなった証拠」と中村は胸を張る。
勝ち点で単独首位に立ったことに水を向けられても中村は言う。「結果だけでなく伸びしろも考えたい。こういう環境でも蹴り方を変えてボールを走らせられるように」。優勝の重圧にとらわれず、チームの成長に目を向けようとの訴え。勝ち方を知るリーダーの言葉だった。(谷口誠)

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