[東京 14日 ロイター] – 前場の 東京株式市場で、 日経平均は前営業日比26円35銭安の 2万1784円17銭となり、 小幅続落となった。 朝方は自動車株の 買い戻しなどがけん引して200円近い上昇となっ
[東京 14日 ロイター] – 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比26円35銭安の2万1784円17銭となり、小幅続落となった。朝方は自動車株の買い戻しなどがけん引して200円近い上昇となったが、2万2000円をつけきれずに伸び悩んだ。その後は上げ幅を縮小。中国株の軟調推移も重なり、前引け前にマイナス圏に沈んだ。
市場からは「下げれば押し目買いが入ってくるが、そうかといって上値を追っていけるような材料も乏しい」(証券ジャパンの調査情報部長、大谷正之氏)との声が出ていた。
TOPIXは0.01%高だった。東証1部の売買代金は1兆1311億円。セクター別では空運、電気・ガス、金属製品などが値上がり率上位に入った。航空は、米WTI原油先物が1年ぶりの安値圏に下落しており、燃料コストの低下につながるとの期待から買いが先行した。その半面、石油・石炭製品、鉱業、サービス業が軟調だった。
朝方は、トランプ米政権が輸入自動車への新たな関税適用を当面見送る方針とのブルームバーグ報道を材料に自動車株が買われた。
中国国家統計局が午前に発表した10月の鉱工業生産は前年比5.9%増、1─10月の固定資産投資は前年比5.7%増となり、ともに市場予想を上回った。一方、10月の小売売上高は予想を下回る伸びとなった。市場では「景気の先行きをそれほど懸念するような内容ではなかった」(国内証券)との受け止めが出ていた。
東証1部の騰落率は値上がり750銘柄、値下がり1278銘柄、変わらずが78銘柄だった。