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「少年たちの心情に付け込んだ」 調査座長、ジャニーズ事務所批判

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「組織としてジャニー喜多川氏の性加害を事実と認め、被害者に真摯(しんし)に謝罪することが不可欠である」。前社長による前代未聞の不祥事が明らかになったジャニーズ事務所の性加害問題。29日、一連の調査を終え、記者会見した「再発防止特別チーム」の林真琴座長らは事務所に対し、これまでの「不作為」を批判、抜
「組織としてジャニー喜多川氏の性加害を事実と認め、被害者に真摯(しんし)に謝罪することが不可欠である」。前社長による前代未聞の不祥事が明らかになったジャニーズ事務所の性加害問題。 、一連の調査を終え、記者会見した「再発防止特別チーム」の林真琴座長らは事務所に対し、これまでの「不作為」を批判、抜本的改革を求めた。
 特別チームがまとめた調査報告書によると、ジャニー氏は長期間にわたり、自宅や合宿所、宿泊先ホテルなどで、ジャニーズJR.を含む多数の未成年者に性加害を繰り返した。こうした悪質な性加害について林座長は「受け入れれば優遇され、拒めば冷遇されるという、少年たちの心情につけこんだ」と指摘した。
 加害者が故人で、物証もない中、どのように事実認定したかプロセスを問われると、チームメンバーの飛鳥井望氏は「被害者に詳しくヒアリングし、虚偽ではなく真実性があると判断した。物証がない事案なので、多くの方の証言を聞いた」と説明。ヒアリングを通じて、ジャニーズ事務所社員による性加害も発覚したが、被害の内容や規模はプライバシーを理由に明かさなかった。ただ、ヒアリング対象には現役の事務所所属タレント2人も含まれたが、被害申告はなかった。
 報告書では、性加害が起きた背景として「同族経営の弊害」を重視。林座長は「ジャニー氏と(共同経営者で姉の)メリー喜多川氏が圧倒的な力を持っていて、組織としてガバナンスが利かせられる状態ではなかった」と問題視した。メリー氏の娘でジャニー氏のめいにあたる藤島ジュリー景子社長も「取締役の立場で性加害の疑惑を知っていながら、積極的に調査を求めるなど加害をやめさせる義務があったのに怠った」と追及した。
 さらにジュリー社長について報告書では「 に入ってもなお性加害の事実について曖昧な態度を維持しており、経営トップのままでは役員らの意識を根底から変え、再出発を図ることは極めて困難」として辞任を要求。一方、今年 に公開した動画でジュリー社長が問題を「知らなかった」と発言した件について、林座長は「ジュリー社長は疑惑としては捉えていたが、性加害が本当にあったと認識したのは、今年、被害を告発したカウアン・オカモトさんに面会してから。ジュリー社長の発言がうそだと認定できるヒアリング結果、資料は得られなかった」と虚偽でないと説明した。
 このほか、事務所の「Jr.

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