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やせ細る息子、助けられない母 「人為的災害」飢饉広がるガザの惨状

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パレスチナ自治区ガザの最大都市である北部ガザ市などで「飢饉(ききん)」が広がっていると確認された。現地で何が起きているのか。 「息子はいつ死んでしまってもおかしくない」。ガザ市中心部の避難民テントに…
パレスチナ自治区ガザの最大都市である北部ガザ市などで「飢饉(ききん)」が広がっていると確認された。現地で何が起きているのか。
「息子はいつ死んでしまってもおかしくない」。ガザ市中心部の避難民テントに身を寄せるワラ・カリムさん(29)は、あばら骨が浮き出た長男のハイサムちゃん(10カ月)を抱きかかえながら、朝日新聞の現地スタッフに語った。
ガザへの攻撃を続けるイスラエルは今年 、イスラム組織ハマスと停戦で合意。国連世界食糧計画(WFP)によると、停戦期間中は毎日トラック600~700台分の支援物資がガザに搬入されていた。ワラさん一家も「十分な食料を適正価格で手に入れることができた」といい、ハイサムちゃんの体調も良好だったという。
だが、イスラエルが 国連やNGOによる支援物資の搬入を停止し、同月 攻撃を再開すると、状況は一変した。食料や医薬品の価格は高騰し、入手が困難になった。 初めごろからハイサムちゃんに下痢や嘔吐(おうと)、発熱といった症状が表れ、病院で重度の栄養失調と診断された。ワラさん自身も栄養不足から母乳の量が減った。 数回レンズ豆のスープを飲ませるなどしているが、ハイサムちゃんの体重は 以降、9キロから6.

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